廃れた「窓」から視える四季の風景を撮りたくて、
日本各地を廻っています。
人に捨てられ、使われることのなくなった建物たち。
その一部は何らかの事情で、取り壊されることなく、
時間の経過の中で、ゆっくりあるいは急速に朽ちてゆく。
建物の「空気」を創るのが、そこに暮らし、集う人であるなら、
主をなくしたこの建物の「空気」を創りだしているものは、
なんなんだろうか?
壊れた建物の壁から侵食してきている自然だろうか。
あるいは昔暮らした人たちの消えぬ想いだろうか。
壊れた「窓」という一枚のフィルターを通したとき、
何気ない風景が表情を大きく変えて、別の意味を持ちはじめる。
人口が減り、村や町が消えていく。
もしかすれば、遠くない未来にあふれるかもしれない風景を
「窓」を通して記録しているのかもしれない。
4つの季節の8つの窓、32枚の写真をどうぞお楽しみください。

キヤノンギャラリー梅田

2014年11月6日~12日