10年をかけて47都道府県の廃校・休校を訪問した。
児童数の減少にともない廃校となった校舎の多くは取り壊され、
一部は再利用される。
私が主に訪れたのは、再利用されることもなく、
あるいは再利用されたもののその後、放置されるにいたった木造の校舎たちです。
時の経過の中で、ゆっくりとあるいは急速に朽ちていく木造の校舎たち。
巣立った子どもたちの思い出が詰まったその姿が、自然の中に飲み込まれていく。
廃村になりすでに道すらなくなり、辿り着くのも容易ではない廃校。
スズメバチの巣が人の接近を許さない廃校。
雪に埋もれ、地元の方も近づけない廃校。
四季のなかに佇むその姿を切り取ったのが、今回の作品たちです。

愛知

※東京展でのみ展示

富士フイルムフォトサロン東京

2023年5月12日~18日

富士フイルムフォトサロン大阪

2023年2月10日~16日


廃校の金次郎